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弔電のマナー〜葬儀後に訃報を知った時の不祝儀の対応方法やマナーについても解説

2023/06/06 更新日:2023/10/12
葬儀や告別式に参列できない場合、弔電を利用してお悔やみの言葉を伝えることがあります。しかし、弔事は突然起こるものであり、葬儀後に訃報を知ることも決して少なくありません。
今回のコラムでは、弔電(お悔やみ電報)のマナーを踏まえた上で、葬儀後に訃報を知った場合の対応方法を解説していきます。また、弔意を届ける際におすすめの電報やお供えのギフトもご紹介します。

弔電の基本的なマナー

弔電を届けるタイミング

葬儀の電報(弔電)は、通夜前もしくは葬儀・告別式前に届けるのが一般的なマナーです。
遺族が準備に追われていることも考慮し、可能であれば通夜の前に届くように手配をします。通夜に間に合わない場合でも、葬儀・告別式に間に合うように届けましょう。なぜなら、弔電は葬儀・告別式の席で紹介する時間が設けられているからです。

弔電を届ける場所

弔電は、原則として葬儀会場に送ります。
宛先の名前は喪主名とし、差出人の名前は個人名もしくは会社名とします。
ただし「火葬式であり、一般的な葬儀を行わない葬儀である」「どうしても葬儀・告別式に間に合わない」「自宅で葬儀を行う自宅葬である」という場合は、自宅に送ることも考慮するとよいでしょう。

なお現在は、「家族葬なので、不祝儀や供物・供花は受け取らない」としている葬儀も多く見られますが、この場合でも、明確に弔電の辞退をされていない限りは弔電は送っても問題ありません。不祝儀や供物・供花は返礼品を必要とするものですが、弔電の場合は返礼品は必要ありませんし、場所もとらないものだからです。

家族葬に電報を送る場合は、こちらのコラムも参考にしてみてください。
【家族葬の弔電】送るとき、受け取るときの基本的なマナー

文章中に忌み言葉を使わない

弔電を送る場合は、「重ね重ね」「またまた」などのような重ね言葉や、「浮かばれない」「迷う」などの忌み言葉は避けましょう。「四(死)」や「九(苦)」などの表記も避けるのが賢明です。

また、「受け取る側」の宗教がわかっている場合は、宗教に合わせた文面を作成するようにしましょう。
オリジナルの文章を作成するのは難しいと感じる場合は、定型文を利用してもよいでしょう。

弔電の送り方については、下記のページでより詳しく解説しています。
【弔電の送り方】お悔やみ電報の宛名の書き方や基本的なマナー

葬儀の後で訃報を知った場合は?

ここからは、「葬儀の後で訃報を知った場合の対応策」について解説していきます。

弔問する

後日に自宅に伺い、弔意を伝えます。この方法を取る場合は、必ずご家族と日程の調整を行ってください。また、あまり長居をしないようにするのが重要です。ただしご家族の方から特に引き止められた場合は、できるかぎりご家族のご意向に寄り添います。

不祝儀を送る

相手が「不祝儀辞退」の意向を示されていないのであれば、不祝儀をお送りして弔意を示す方法もあります。なお現在は郵送で不祝儀を送ることも失礼ではないとされていますが、現金を一般的な郵便で送ることは法律により禁じられています。必ず現金書留を使いましょう。

お悔やみの手紙や喪中見舞いなどを送る

お悔やみの気持ちを伝えるために、手紙やハガキ、電報を送るのも、弔意を表す方法のうちのひとつです。手紙やハガキ、それらと同じように記せる電報などを使い、ご家族に気持ちを伝えましょう。

また近年は、「喪中見舞い」という文化も広まっています。これは、葬儀後すぐではなく喪中はがきを受け取った段階で訃報を知った場合に送るもので、「訃報を知り、すぐに弔意を示したいときに送るものである」とされています。従来の喪中はがきへの返事である「寒中見舞い」と違い、時期に縛られず、すぐにでもお悔やみの気持ちを伝える方法として新たに浸透しつつあります。この喪中見舞いは、手紙やハガキ、電報といった手段を使って行います。

そして、「お悔やみの手紙」や「喪中見舞い」を電報で送るのも方法の1つです。
現在の電報は昔とは異なり、台紙デザインも豊富になり、長文でも送ることが可能なため、手紙やハガキと同じように気持ちを伝える手段として活用されています。

喪中見舞いの電報については、こちらの特集ページでも紹介しています。
喪中はがきが届いたら 喪中見舞いの電報・線香

弔電の選び方~亡き人のこころ、ご家族のこころに寄り添う~

ここからは、弔意を伝える際におすすめの電報台紙をいくつか紹介していきます。
 
  • 漆芸電報
重厚感と落ち着きがある「漆芸電報天空蘭」は、加賀伝統工芸の山中塗り技法を用いて作られ最上質の台紙のひとつです。会社関係の方やお世話になった方など、特別な方へのお悔やみ電報に最適です。

お悔やみの漆芸電報はこちら

 
  • プリフォトフレーム電報
「枯れないお花」であるプリザーブドフラワーと電報メッセージが一体になった電報です。
メッセージ部分には写真を入れることもできるので、在りし日の写真を飾って故人を偲ぶこともできます。お手入れ不要で長く飾っておけるのが、大きな特徴です。

 
  • リバティプリント電報
個人への思いを丁寧に、受け取った方に負担なくお伝えしたいと考える場合は、スウィム・ダンクレアがおすすめです。落ち着いた紺色の布地に配された花々が、ご家族と故人の心を慰めてくれるでしょう。

お悔やみ電報のリバティプリントカードの一覧はこちら

下記のページでもおすすめのお悔やみ電報(弔電)の台紙をご紹介しています。
【弔電の台紙の選び方】おすすめ台紙や料金についてご紹介

故人の宗教に合わせた電報の選び方

亡くなった方の宗教がわかる場合には、下記のような電報台紙もおすすめです。
 
  • 仏教
お釈迦様と深い関わりがある「ハスの花」を配した電報です。仏教を信じる方に送る場合に相応しい電報だといえます。


 
  • キリスト教
聖書のデザインが施された「祈り」は、キリスト教を信じる人のための電報です。厳かで神聖な空気感を持つカードでもあります。


 
  • 神道
「菊」は、仏教にとっても神道にとってもなじみ深い花です。濃い藍色の落ち着いた台紙が、ご家族と故人の気持ちにそっと寄り添います。

お供えギフト

「電報にお供えギフトもつけたい」と考える場合は、下記がおすすめです。
 
  • 線香
桐箱入りの進物用お線香とろうそくのセットです。お線香はお香としてもお使いいただけます。日本の伝統花「菊」は、清々しい香りと気高さから「邪気を払う」とされています。今様の香りが、優しく故人を弔います。

 
  • 供花
お供えの「花」は、古今東西葬儀の席に欠かすことのできないものです。どのような宗教でも使える白×パステルカラーの花を、弔電とともに届けられるのがこの「お供え花束メモリー」です。

 
  • プリザーブドフラワー
故人への、色あせない思いを表したいのであれば、プリザーブドフラワーがおすすめです。特に紫や青のものは、葬儀の席にもよく合います。

 
  • ソープフラワー
枯れない花であるソープフラワーをお供え用にアレンジしたラウンドポットです。偲ぶ気持ちを託して伝えることができます。葬儀や法要・追悼式のときにも送りやすい供花です。

弔電・お悔やみ電報の商品はこちら

まとめ

今回は葬儀後に訃報を知った時の対応方法についてご紹介しました。

故人やご遺族に思いを伝えるための方法は、いろいろあります。そのなかでも「弔電」は、お悔みの気持ちを伝える方法として広く使われてきました。

現在は弔電のかたちも多様化しているので、自分やご遺族、故人の心に合うものを選ぶとよいでしょう。

お悔やみの文例はこちら
電報のお届け日数確認はこちら
大切な方のご訃報に接した際、御葬儀に参列できない場合の弔電・お悔やみ電報特集
喪中見舞いに哀悼の気持ちと励ましの気持ち込める弔電・線香・お供え花特集

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