会社から供花を送るときの流れと基本的なマナーについて解説
2022/08/20 更新日:2022/10/21
社員やその家族、取引先の関係者など、会社に関係する方が亡くなられた際には、会社から「供花」を送ることが多いです。供花とは、お通夜や告別式などのご葬儀に故人へお供えをする花のことです。供花は「きょうか」もしくは「くげ」と読みます。
ご葬儀という厳粛な場面ですからマナーには注意が必要ですし、法人名義で送るのですから故人やご遺族に対して失礼にあたる行為は避けたいですよね。
そこで今回は、会社から供花を送る際の流れと、知っておくべき基本的な供花のマナーについて解説します。
目次
会社から供花を手配する際の流れ
会社から供花を手配するにあたっては、以下のような流れで供花を送ることが一般的になります。供花を送っていいのか、ご遺族・斎場に確認をとっておく
まず最初に、会社から供花を送る際には、ご遺族や斎場に「供花を送っていいのか」確認をとっておく必要があります。ご遺族の中には、供花を送られることを辞退される方もおられます。その理由は様々で、故人の遺志やご遺族の意向、斎場のスペースの問題などそれぞれの事情があります。
そんな中で無理に供花を送ると、ご遺族や斎場の方に迷惑をかけてしまうことになります。「供花を辞退する旨」の連絡があった場合には、故人やご遺族の気持ちを尊重して、供花を送ることは控えましょう。
もし供花を送ることが問題ないようでしたら、葬儀の宗派や供花のサイズについても事前に確認しておくとスムーズに手配できます。
供花の手配方法について斎場に確認する
ご遺族の了承を得たら、次は斎場に対して「供花の手配方法」について確認をとります。会社から供花を送る場合は、「葬儀社に依頼する」か「電報サービスや生花店などに依頼して手配する」かの二択になるでしょう。
ただし、お通夜やご葬儀を葬儀社の会館で行う場合は、提携している花屋以外からの供花の持ち込みを受け入れていないケースもあります。葬儀社以外から供花を手配する場合は、持ち込みや配送の受け入れができるかどうかを必ず確認しておきましょう。
持ち込みや配送の受け入れが可能な場合は、供花を届ける日時についても確認しましょう。
供花は届くのが早すぎてもの遅すぎてもよろしくないため、葬儀社に確認して最適な日時で供花が届くように手配しましょう。お通夜に間に合うように手配するのが一般的です。
会社から供花を送る場合のマナー
会社から供花を送る際には、前述でお伝えしたような事前に確認すべきことに加え、配慮すべきマナーがあります。いざという時に失礼のないように、基本的な供花のマナーをおさえておきましょう。立て札(札名)の書き方
供花にはお花の送り主の氏名を明記した「立て札(札名)」がつけられます。札に記載するのは、お供えの文言である「飾り文字(表書き)」と「送り主の名前」です。供花の飾り文字(表書き)は、一般的に「御供」「供」とし、用途によっては「御霊前」「御仏前」とします。また、九州などの地域では「敬供」とするなど、お届け地域の風習で異なる場合もあります。
送り主の名前で「会社として送る場合」は、正式な会社名、代表者や役員の役職と氏名などを添えます。会社名が長すぎる場合のみ、株式会社を(株)と略式で書くことがあります。
<例>
「株式会社〇〇」「〇〇株式会社」
「株式会社デンポウヤ 代表取締役 電報屋太郎」
「(株)デンポウ・エコノミー&エコロジーサービス・エンジニアリング」
送り主の名前で「部署として送る場合」は、会社名に加えて部署名をつけます。部署全体として送る場合は「会社名 ○○部一同」、部署全員からではない場合は「会社名 ○○部 有志一同」とします。
宗派によって異なる供花の種類に配慮する
供花として選ばれる花には、宗派によって違いがあります。・仏式や神式:白い菊など白を基調とした優しい色合いの花
・キリスト教:白いカーネーションやスプレーマム、アルストロメリアなど西洋の花、造花はNG
また、キリスト教式では立て札(札名)を付けないのが一般的です。
故人の宗派を知っていれば問題ありませんが、知らない場合はご遺族に確認を取っておきましょう。
地域による風習の違いに配慮する
供花のマナーは、宗派による違いだけでなく、「地域の風習」によっても異なります。どのような風習であるかは故人により異なりますので、これも事前の確認が重要です。
供花の手配には相応の時間が必要になりますので、早めにご遺族や葬儀社に連絡して必要事項をすべて確認しておきましょう。
供花を届ける日時に気を付ける
前述でもお伝えした通り「供花を斎場に届ける日時」には十分に注意が必要です。お通夜当日であればお通夜の始まる前までに届くように、ご葬儀・告別式の場合は前日に届くように供花を手配するのが一般的です。
お通夜が行われない場合、ご葬儀・告別式当日しか受け取られないケースもあるため、供花の手配する前に斎場・葬儀社に確認をとっておくのがよいでしょう。
なお、訃報が届いたタイミングなどの理由により、どうしてもお通夜やご葬儀に間に合わない場合は、ご葬儀が終わってからご遺族の自宅宛てに供花を送る方法もあります。
まとめ:マナーを守って供花を手配しよう
会社から供花を送る場合は、個人で送るとき以上に気を配る必要があります。大事な場面で失敗しないよう、基本的な供花のマナーや確認すべきことを把握しておくと安心です。そして、ここまで供花のマナーをご紹介してきましたが、マナーを守ることばかりを考えるのではなく、故人とご遺族に対しての思いやりの気持ちも忘れてはいけません。
お通夜やご葬儀は、故人とご遺族にとって大切な場面です。だからこそ、マナーをしっかりと守り、思いやりの気持ちをもって供花を送りましょう。
会社から供花を送る際は、電報屋のエクスメールをご活用ください。
弔電と併せて供花を送ることも可能です。
法人様向けのサポートも行っておりますので、安心して準備ができるように、マナーや確認すべきことなどもご案内させていただきます。法人様向けにもご利用しやすいように対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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