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【家族葬】弔電は送るべき?弔電を辞退する場合の断り方・マナーも解説

2022/04/30 更新日:2024/07/19
友人や会社の同僚の家族が亡くなった際には弔電を送るのが一般的です。しかし葬儀が家族葬である場合、弔電を送るべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
お葬式という大切な場面ですから、失礼のないようマナーを守ってお悔やみの気持ちを伝えたいですよね。
そこで今回は、家族葬の弔電を送るときのマナーや送り方、家族葬で弔電を辞退する場合の断り方等について、文例を交えながら詳しく解説します。

家族葬とは身内のみで行う葬儀

家族葬とは、友人や会社の方、近隣の方々などを呼ばずに、身内や親族のみで集まって行う葬儀のことです。20年ほど前から徐々に増え始め、近年では喪主や参列者の高齢化、コロナ禍の関係などもあって急激に増え続けています。
先ほど「身内や親族のみ」と紹介しましたが、家族葬に参列者をどこまで呼ぶかの厳密な決まりはありません。親しい間柄の人たちだけが集まるという点がポイントです。そうすることで、遺族が参列者への対応に追われることもなく、故人を偲ぶ時間をゆっくり作れるというところが、家族葬が選ばれる理由の一つとなっています。

弔電とはお悔やみの気持ちを伝える電報

弔電とは、家族葬などの葬儀に出席できない場合に故人やそのご遺族に対してお悔やみの気持ちを伝えるために送る電報のことです。
弔電は、故人との関係性や親交の深さによって、送るタイミングや文言が異なります。一般的には、故人が亡くなったことを知った後、できるだけ早く送るのがマナーになります。

弔電は、故人やそのご遺族に対してお悔やみの気持ちを伝える大切な手段です。弔電を送ることで、故人やそのご遺族に心からお悔やみの気持ちを伝えることができます。

家族葬でも会社から弔電を送るべきか?

家族葬の場合、弔電を送ることを迷う人もいるかもしれません。親しい人たちだけで行う家族葬ですから、会社関係の葬儀である場合は特に弔電を送るべきか悩むことが多いでしょう。

家族葬であっても、会社や友人から弔電を送ることは失礼にはなりません。

しかし、香典は受け取られないことが多いので注意が必要です。
また、相手によっては弔電も辞退される場合もあるので、事前に確認しておいた方が安心です。くれぐれも無理強いはせず、遺族の意向に沿った対応をするようにしてください。

自宅に送る場合も。家族葬への弔電の送り方

弔電を送る際は、急な訃報でバタバタしてしまうことが多いと思うので、失礼のないように事前にポイントを確認しておくことが大切です。
以下では、それぞれで具体的に注意すべきポイントについて確認していきます。

弔電辞退の意向がないか確認

家族葬のご案内が届いたら、弔電辞退のご意向がないかを確認しましょう。

家族葬は、ご遺族が故人とお別れの時間を家族だけで大切にしたいというご意向でもあります。

訃報の案内文に弔電辞退の記載がないか確認し、記載があった場合は、ご遺族のご意向を尊重して弔電は控えるようにしましょう。

送り先や喪主名をチェック

弔電を送る前には、喪主の名前や、送り先、宗教などを確認しましょう。
弔電を送る際に必要な情報は以下のとおりです。

送り先の名称、住所、電話番号

式の日時、お届け日時

差出人の氏名(会社から送る場合は会社名や肩書も)

また、斎場やホールに送る場合は、送り先の書き方にも注意が必要です。
葬儀会場などの一時的な滞在先に電報を届ける場合には、「気付」を使用して送ります。
(例)〇〇斎場 気付 ○○様

「気付」の使い方について詳しくは下記のコラムでも解説しています。
「気付」とは?意味や書き方・使い方について詳しく解説 まずは弔電の宛先となる喪主の名前を確認しておきます。
名前の漢字で間違いをすることは大変失礼なので、必ず入念な確認作業を行いましょう。
喪主が分からない場合には、「故○○様 ご遺族様」と書いて送るようにしてください。

送り先

弔電は、直接お通夜や家族葬を行う式場へ送るのが一般的です。

もし、式の開始までに間に合わない場合は、喪主やご遺族の自宅に送るようにしましょう

弔電の種類によって価格が異なります。どの会社の弔電を送るのか、予算はどのくらいなのかといったことをあらかじめ決めておくと、急な訃報の場合でもスムーズに送ることができます。

宗教や忌み言葉に注意

故人が信仰していた宗教を確認しておくことも大切です。なぜなら、宗教によって使って良い言葉と使ってはいけない言葉があるからです。家族葬に弔電を送る際、つい使ってしまいがちで注意が必要な言葉の代表例としては、以下のようなものが挙げられます。


  • 仏教:「迷う」は使ってはいけない。成仏できずにさまようという意味になってしまうため。「ご冥福」は仏教の場合のみ使用可能。

  • 神式:「供養」「成仏」は仏教用語のため使用できない。

  • キリスト教:「死」は神に祝福されるという死生観なので、お悔やみの言葉はできる限り使用しない。

  • 忌み言葉:「くれぐれ」「度々」「再び」などは不幸が続くことを連想させるため、宗教によらず葬儀で使ってはいけない。



弔電の申し込み方法、宛名や文章の書き方・マナーについてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

【弔電の送り方】宛名・文面の書き方やマナー、喪主以外への送り方も解説

家族葬で弔電を辞退する場合の断り方とマナー

ここからは、家族葬で弔電を受け取った場合のご遺族のマナーや、弔電をお断りするときの方法についてご説明します。

弔電をお断りしたい場合

弔電を辞退したい場合は、訃報をお知らせする案内状やお電話などで事前にお伝えするようにしましょう。

ハガキなどの案内状をお送りする場合は、家族葬で執り行うことをお伝えし、弔電は辞退することを明記します。

記載例)
「御香典、御供花、御弔電などのご厚志は固く辞退いたします」
「大変申し訳ございませんが、故人の遺志により、弔電は辞退させていただいております」
「誠に勝手ながら、弔電は謹んで辞退いたします」

辞退を伝えたが届いた場合は弔電を受け取る

訃報の知らせを聞いた方の中には、お通夜・葬儀に参列できないのであれば弔電を送るのがマナーだと考えている方もいらっしゃいます。

辞退の意向をお伝えしていたものの、家族葬に弔電が届いたという場合は、相手のお気持ちを尊重して受け取りましょう。

弔電を受け取ったらお礼を伝える

家族葬で弔電を受け取った場合は、送り主へお礼状を送ります。親しい方であればお電話でお礼をお伝えするのも良いでしょう。
お礼状やご連絡は葬儀を終えた後できるだけ早く行います。

家族や親族で無事に葬儀を執り行ったことをお伝えし、弔電をいただいたことのお礼をお伝えしましょう。


お礼状の例)
この度はご丁寧な弔電を賜り誠にありがとうございました
本来ならお伺いしてお礼を申し上げたいところでございますが
略儀ながら書中にて失礼いたします

弔電が届いたときのお礼の方法・マナーについてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

【弔電のお返し】お礼の基本マナーとお礼状の文例まとめ

家族葬に送りたいおすすめの弔電台紙・ギフト

家族葬の弔電におすすめの電報やギフト、お供え物は以下のとおりです。 加賀の伝統工芸である山中塗りで仕上げた台紙で、とても重厚感のあるデザインの弔電台紙です。美しく大きな蘭の花が、安らかに眠る故人を表します。 グレーの下地に優しい色合いの草花がちりばめられた、お葬式に相応しい落ち着いたリバティプリントの台紙です。故人に美しい花を沿えるように、お悔やみの気持ちを表すことができる弔電台紙です。 プリザーブドフラワーが一体になったタイプの電報です。大きな紫のバラが印象的で、ブラウンのフレームやシルバーのリボンなども相まって、全体的に優しい雰囲気に仕上がっている弔電台紙です。 お仏壇まわりを華やかにするグラデーションが美しい絵ローソクと、深みのある桜と白檀の香りのお線香の進物セット。いにしえの時を経てなお気高く咲きほこる桜と、大切な方への想いを重ねた美しい進物です。

弔電台紙には様々な種類があります。弔電台紙・ギフトの選び方についてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

【弔電台紙の選び方】おすすめの台紙と料金についてご紹介

家族葬の弔電に使いたいお悔やみメッセージ文例

ここでは、家族葬の弔電におすすめの文例を3つ紹介します。急な訃報ですぐに送りたいときなどは、これらを利用すると良いでしょう。ただし、先ほど挙げた宗教による言葉の違いには注意してください。

  • 「突然の悲報に接し、誠に痛恨の極みです。ご家族皆様のご心痛いかばかりかとお察し申しあげますとともに、在りし日のお姿を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。」

  • 「ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。ご家族の皆様が心を合わせて、強く生きられますようお祈りいたします。」

  • 「○○様のご訃報に接し、元気だった頃のお姿が心に浮かび未だに信じることができません。ご生前のご指導に感謝し、そのご功績に敬意を表し、心からご冥福をお祈りいたします。」



こちらのページではたくさんのお悔やみの文例をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

その他の弔電・お悔やみ文例集はこちら

まとめ:家族葬で弔電を送る際はご遺族の意向を汲もう

家族葬は、故人に最も近しい間柄の人たちだけで、ゆっくりと送り出すために行うことが多いです。そのため、弔電や香典を送る際は、遺族の意向を確認したうえで送ることが大切です。
突然届いた訃報に対して、すぐに弔電を送りたいという方はぜひ電報屋のエクスメールをご利用ください。電報屋のエクスメールであれば、急ぎの弔電であっても速やかにお届けすることが可能です。

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